previous arrow
005
003-1
013
011
012
009
027
007
014
016-2
017 – コピー
021
030
023-02
024
033
028
026
035
木村邸スケッチ
next arrow

所在地  : 静岡県駿東郡
主要用途 : 専用住宅
構造規模 : 木造二階
延床面積 : 155㎡(約46坪/ガレージ除く)
竣  工 : 2017年12月
写  真 : 繁田諭

【 掲載等 】
I’m home  No.103
I’m home  No.108
architecture photo
tecture mag
I’m home.  STYLE BOOK 04 WORK SPACE
住宅建築 2022年4月号 「次代の建築家」                                                                                                                                                                                                                          Cozy Houses in JAPAN

       
                

3つの中庭と居場所が連なり混ざり合う住居

南庭、東庭、北庭と3つの中庭のある住居である。
人が集まる事のできるゆったりしたスペースと中庭がある事をご要望された。

中庭住宅というテーマの中で、1つの中庭を象徴的に空間の中心に据えると室内空間のシークエンスは単調になる。その事を避け、歩くたびに様々なシーンが移ろう豊かなシークエンスを生むべく中庭を象徴的な扱いにせず、居場所の間に混ぜていくというような意識で設計を行った。

3つの中庭と複数の居場所とは、それぞれ違った距離感で関係を結び、違った奥行を見せる。庭の奥、または庭の手前に生活のシーンが感じられ、重なり合うような空間の奥行を感じさせる。
また、中庭を含めた全体を平屋のワンルーム空間のように連続させつつ分節し、冗長にならないように居場所ごとに適した天井高や床高を与え、空間のリズム感を生み出すよう意図した。

空間をデザインする際に、私が常に意識する事がある。南仏の「ル・トロネ修道院」を訪れて以来考えるようになった事であるが、籠るような「内省」と、開放的な「陽気さ」がまるで映画のようにシーンの連なりとして同じ建築に共存している状態が魅力的だと考えている。それは人の性格と同じで一面的でない方が心地良く飽きがこない。私が思案し続けたいのはそれらがどうすれば美しく連なるのか、である。